2024年夏 ウェブサイトをリニューアルいたしました。

謹賀新年

新しい年を迎えました。能登半島地震の大きな揺れから始まった2024年は、皆様それぞれに色々な出来事や感情に向き合われたことと思います。

浄敬寺は2024年春~秋にかけ、数年前から計画しておりました庫裡改修工事を行いました。御門徒の皆様の御協力に心よりお礼申し上げます。この場を大事にしてくださる皆様の思いに応えられるよう、また、悲しみや辛さを抱えて生きる方々のことを忘れぬように、私たちができることを模索していきたいと思っております。

新春の掲示板の法語は「雑多な日常の中にこそ 阿弥陀様はいらっしゃる」という言葉を選びました。何かの本の中からの抜粋ではなく、准坊守・晴香の聞き書きです。今よりもずっと子ども達が幼なかった頃、毎日が本当に慌ただしく過ぎていき雑な生活をしている・・・と嘆いた私に、当時の修練道場長(*文末に説明あり)だった藤井慈等先生からいただいた言葉です。「そういう雑多な中にこそ、阿弥陀様はいらっしゃるんでしょ」と。もしかしたら、私たちは自分を磨いて素晴らしいものになった先に、お浄土や阿弥陀様があるとどこかで勘違いをしてしまっているのかもしれません。当時、思い通りにいかない目の前の現実に焦っていた私は、心のどこかで自分のことも他者をも軽んじ、他と比較することでしか自分を省みることのできない状態でした。そのことの悲しさ痛ましさに気が付かない私に、呼びかけ続けてくださるのが阿弥陀様のはたらきです。目まぐるしく過ぎていくあなたの生活の現場、日常の中こそが阿弥陀様のはたらいてくださる場なのだ・・・と、教えていただいた言葉です。

2025年も皆様と一緒に「南無阿弥陀仏」のお念仏の響きの中で、大事なことを確かめていきたいと思っています。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

*修練道場長・・・真宗大谷派の教師資格を取得するには、1週間×2回の計2週間、東本願寺内の研修道場で「修練」という研修会を受ける必要があります。その道場の責任者が修練道場長です。

よかったらシェアをお願いします!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次